SIerを辞める人の転職理由はこの5パターン
こんにちは。ブラックSIerから社内SEに転職したポン太です。
今回は、SIerを辞める人の転職理由についてお話しします。
僕はもともと大手SIerに勤務していました。
IT業界の中では決して離職率が高かったわけではありません。
しかし、
様々な理由で転職していった同僚がいました。
その同僚たちが、
- どんな理由で辞めていったのか
- どんな企業に転職したのか
について、まとめました。
転職理由の5パターン
僕は前職のSIerに3年半、勤めていました。
短い期間ですが、
3年半だけでも10人以上の同僚たちが辞めていきました。
辞めていった人たちの転職理由は、必ず以下の5つのどれかでした。
- もっとグローバルに仕事がしたい
- もっと裁量を与えてほしい
- もっとITスキルを活かしたい
- 元々やりたい仕事があった
- 激務がつらい
あなたはこのうちのどれかに当てはまりますか?
僕の知っている事例を紹介するので、参考にしてみてください。
では、それぞれ見ていきましょう。
1.もっとグローバルに仕事がしたい
尊敬します。
なんてモチベーションが高いんでしょうか。
でも、
SIerにはこのようにモチベーションの高い人が多くいます。
正直、SIerって日本のお客さんを相手にしてる場合がほとんどです。
なので、
海外に強い興味がある人には向きませんね。。
僕は全然日本大好きなんで、いいんですけど。
僕の知っている人で、
海外に興味がある人で転職していった人は、2人います。
それぞれ、
- 外資系コンサルのエンジニア職
- 〇〇総合研究所のコンサル職
に行きました。
どちらも海外とのやりとりや、海外出張の多いところらしく、本人たちは大満足してるみたいです。
どちらも忙しいみたいですが、僕が見るかぎり幸せそうです。
すばらしい。
2.もっと裁量を与えてほしい
偉いな〜。
ほんと偉い。
僕なんて、裁量いらないです。
指示待ちこそホワイト戦士の基本だと思ってます。←最低
でも、
SIerに勤務してると、少なからず裁量がないことにストレスを感じることはありますね。
扱うシステムの規模が大きくて、みんなで戦うからです。
僕の部署は、
ひとつのお客さんに対して100人で対応するような大きなシステムを、保守・運用していました。
※SIerだけで100人です。パートナー企業とその先の企業も入れたら、1000人は軽く超えます。
大人数で戦うので、ひとりひとりのアイデアとかどーでもいいわけです。
勝手なことはせず、トップダウンで降ってきた仕事を、素早く正確に実行する。
これが求められます。
それはそれで、とても立派だと思います。
でも、なかにはそれが不満でしょうがない人がいる。
この理由で転職した僕の同僚は、
社員5人の「webアプリ開発ベンチャー」に行きました。
給料も下がり、激務は変わらないそうですが、本人は楽しいみたいです。
3.もっとITスキルを活かしたい
これも、SIerを辞めていく人の転職理由としてとても多いです。
特に、
学生時代からがっつりコーディングしてたような若手社員は、この理由でいなくなることが多いですね。
SIerに求められるスキルはコーディングではありません。
コーディングは、書けと言われたら書ける。
くらいでいいんですよ。
大事なのは、
コーディングに落とし込むところまで
のすべての仕事です。
コーディング作業自体は、差別化が難しくって付加価値が低いんです。
だから、
「コーディングは他の人に任せて、自分たちは付加価値の高いところで勝負しよう」
それがSIerです。
でも、
ITスキルの高い人は、コーディングで他の人に差をつけたいと思っています。
なのでミスマッチなんですね。
そーゆー人はだいたい、
少しでもコーディングで差別化の測れる、web系ベンチャーに行きます。
僕の知っている限りでも、
3人の元同僚がこの理由で退職しました。
4.元々やりたかった仕事があった
これはもう仕方ない。
辞めてくときに、
「入社1日目で退職は決意してました!(テヘペロッ)」
とか吐き捨てて辞めた人もいます。
元々やりたいことがあったのに、なぜかSIerに来ちゃった人たちです。
なぜか知らないですが、女性にこのパターンが多いんですよね。
この理由で転職した同僚が2人いました。いずれも女性です。
それぞれ、
- こだわりクッキーのお店を起業
- おしゃれな料理教室(社員3人)
に行きました。
なんか、
どっちもキラキラしていて夢がある感じです。
キラキラ女子には、SIerは無理です。
辞めるか、「泥臭い戦いに耐え抜いた肝っ玉な女子」になるかのどちらかです。
5.激務がつらい
僕の場合はこれでした。
残念ながら、SIerを辞めていく同僚の半分は「激務」が理由です。
本当に過酷な環境で、僕の場合は毎月残業120時間でした。
それも、フルスピードで朝から深夜まで仕事をしなければなりませんでした。
単に拘束時間が長いとか、そういう話ではなく、
いくら仕事を処理しても、新しい仕事を振られるという地獄です。
「SIerって下請けに丸投げするだけでしょ?」
って思ってる人がいるかもしれません。
実際に言われたこともあります。
なかには、
そういう付加価値の低いSIerもいるかもしれませんね。
いま僕は社内SEとして、システムを買う側の人間です。
確かに、一部の二流SIerさんは、
付加価値の低い丸投げのようなお仕事をされていますね。
でも、
ほとんどのSIerではそんなことないと思いますよ。
彼らの仕事はなにか。
それは、
リスクを負うこと
です。
SIerの仕事は、システムの扱いに慣れていないお客様に代わって、
様々なリスクを負います。
「このシステムを◯月までに作らねば。。難しいけどなんとかしなきゃ。」
「なんでここの値が間違ってるの、今日中に直さなきゃ。」
「消費者に影響が出ないように、暫定対応として深夜体制を張ろう。」
みたいに、いざというときにお客さんのために全力を尽くします。
そして、「なんとかする」ために頭を使って、
最も効果的かつ効率的な策を練る
というのがSIerの仕事です。
そして、
細かいタスクに切りわけて、パートナー企業に投げる。
問題があれば、
怒られるのはパートナー企業ではなく、SIerです。
僕が元々いた部署は、
社員数に対して、抱えているリスクが大きすぎました。
- 毎日システムトラブル。
- 毎日お客さんに怒られる。
- 毎日深夜3時頃にシステムエラーの電話がかかってきて、対応する。
- やってもやっても終わらない仕事。
- 難しいことを、なんとかしますと言って仕事を持ち帰ってくる上司。
挙げたらキリがありません。。
「あぁ、本当に辞めてよかった。。」
まだ明るい空を見ながらの帰宅途中に、しみじみ思います。
※いまでは毎日夕方の6時までには会社を出ています。
あの頃の生活は人間じゃなかった。。
僕が前職に勤めた3年間は、
仕事で空が明るいうちに帰ったことなんてありませんでした。
帰るときは、暗いのが当たり前。
暗いってのは空のことじゃないですよ。
“街”が暗いんです。
帰る頃には、街の明かりがもう消えている時間なんですよ。
激務に耐えきれなくなった僕の同僚は、
「公務員」になったり、「ホワイト企業の社内SE」になったりしてます。
あとは、
会計系のシステムを担当していた人なんかは、その経験を活かして「会計監査法人のエンジニア職」みたいなパターンもあります。
僕は、「ホワイト企業の社内SE」になったパターンです。
最高ですよ。社内SE。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
SIerを辞めていった人たちは、
ここで紹介した5パターンに当てはまります。
- もっとグローバルに仕事がしたい
- もっと裁量を与えてほしい
- もっとITスキルを活かしたい
- 元々やりたい仕事があった
- 激務がつらい
ぜひ、
あなたなりの転職理由を考えてみてくださいね。
転職理由を整理するためのコツは、この記事にまとめました。よかったら、読んでみてください。↓
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
★〜あなたの人生がいい方向に向きますように〜★
以上、
ブラックSIerから社内SEに転職したポン太でした。