新卒で社内SEになるのはやめた方がいい
こんにちは。ブラックSIerから社内SEに転職したポン太です。
社内SEの仕事については、下記の記事でも紹介しています。まだ読んでない場合は要チェックですよ!
では、本題に入ります。
今回は、「新卒で社内SEになること」についてお話しします。
「社内SE」というお仕事は、個人的に非常におすすめです。
しかし、
新卒から社内SEになることはおすすめしません。
その理由は、下記の2点です。
- ITスキルが身につかない
- 開発側企業の事情が読めない
1.ITスキルが身につかない
社内SEの仕事は、日ごろのシステム運用がメインです。
社内SEになってしまうと、
SEらしい「開発経験」を、あまり積むことができません。
社内SEの仕事とは、例えばこんな仕事のことです。
- ユーザーからの問い合わせ対応
- システム障害対応
- 簡単なシステム改修、ツール作成
システム開発の基本は、要件定義から始まる「ウォーターフォールモデル」です。
※一説には、「古い開発手法だ」と揶揄されることが多いですが、「習得してから言ってくれ」と思います。
SEとして一人前になるには、
まずはこのウォーターフォールモデルで、
「要件定義~製造~テスト工程という流れを一貫して行う」
という経験が大切です。
そして、一連の流れを経験したら、
- より開発規模の大きい案件にチャレンジする
- より重要な役割を経験する(サブリーダーとか、PMとかね)
というふうに、スキルを高めていくものです。
しかし、
社内SEには、このような開発案件が少ないです。
あったとしても、納期がゆるい。
なので、全然ITスキルが身につかないんです。
ITスキルのない社内SEは、
トンチンカンなことばかり言って、周りを困らせるだけです。
- いらない調査を始めたり
- 必要なタスクがわかってなかったり
- 作業スピードが遅かったり
なので、
新卒から社内SEになるのはおすすめしません。
2.開発側企業の事情が読めない
新卒で社内SEになってしまうと、
システム開発側の業務のイメージがつかめません。
「システム開発会社を経験していない社内SEは、致命的」
だと僕は思います。
社内SEはシステムを発注する側です。
でも、
開発側企業の人たちの働き方がわかってないと、価値の高い仕事ができません。
例えば、
- 調査をお願いする場合に、それがどれくらいの作業量になりそうか
- 開発側企業に「再見積もり」をお願いすることがどれだけエグいか
- テスト範囲を不用意に絞り込んでないか
とかとか、例を挙げたらキリがありません。
どれも、
開発側企業を経験していればイメージ出来ることばかりです。
それがイメージできないと、
意味のないところにムキになって、開発側SEを困らせてしまったり、
逆に、
開発側SEからうまいこと言いくるめられてしまったりします。
まとめ
以上の理由から、
「新卒で社内SEになる」というのは、非常におすすめしません。
新卒で社内SEになると、つらいですよ。
仕事は楽ですが、スキルが身につきません。
だんだん社内での居場所がなくなってしまいますよ。
中途でバリバリのSIerから転職してきたやつとかに、
そっこーで追い抜かれて、「やばい…」って思うのがオチです。
新卒で社内SEを狙うのではなく、いったんは開発側企業に入社してください。
そこで3年は耐える。
3年経験すれば、
だいたいのシステム開発のイメージや、基本スキルが身に付きます。
そのときにまだ社内SEへの想いがあれば、社内SEに転職しましょう。
「社内SEの将来性」について、この記事にまとめました。よかったら、読んでみてください。↓
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
★〜あなたの人生がいい方向に向きますように〜★
以上、
ブラックSIerから社内SEに転職したポン太でした。