SE転職マスター

大手SIerから社内SEに転職した私の体験をもとに、転職のコツや社内SEの仕事内容などをご紹介!あなたの思いを全力でサポートします!…私はもともと超ブラックで激務なSIerに勤務していました。しかし、あるきっかけで転職を決意。…試行錯誤して、なんとか転職に成功しました。現在は、超ホワイト企業の社内SEになり、幸せな生活をおくっています。

転職エージェントに対する6つの勘違い

こんにちは。ブラックSIerから社内SEに転職したポン太です。
 
今回は、転職エージェントに対するよくある勘違いについてお話しします。
 
こんな題名で記事は書いているものの、
僕は、転職エージェントを利用するべきだと考えています。
 
その理由については、この記事にまとめてあります。
よかったら参考にしてみてください。↓

 
そんなオススメな転職エージェントですが、
ちまたでは、過大広告ともとれるような話があふれています。
 
いろんなサイトを見ていくと、転職エージェントの良いところはズバリこのように言われています。
  1. 転職の相談ができる?
  2. 細かい日程調整をしてくれる?
  3. 非公開の求人を紹介してくれる?
  4. 書類を添削してくれる?
  5. 給与交渉をしてくれる?
  6. 採用側に推薦してくれる?
うーん。
はたして、すべて本当でしょうか?
 
見た目がいい感じにまとまってるサイトが、
もっともらしく、いいことばかり並べています。
そして、弱小転職エージェントの広告に誘導するという手口。
弱小転職エージェントの広告は、利益率が高いですからねぇ。。
 
あなたも、うまい話を鵜呑みにしちゃだめですよ!
 
本当の転職エージェントの実態を、僕が伝えます。
 
 
僕は実際に、
5社5人の転職エージェントを利用して、転職活動に成功しました。
 
その経験から、
上に挙げた6つのことについて、僕なりの見解を述べていきますね。
必ず参考になりますよ。
 
 

1.転職の相談ができる?

エージェントさんに転職の相談をすることはできます。
ウソではありません。
 
これは確かに、転職エージェントを利用する理由のひとつです。
大いに活用してください。
 
たとえば僕の場合、
こういったことをエージェントさんに聞いてました。
 
  • 「次の面接の候補者は他に何人いて、そのうち自分は何番目の評価か」※ちょっとグレーかも
  • 「前回の面接について、採用側の感触はどうか。次回の面接で補足するポイントは?」※これもちょっとグレーかも
  • 「会社をやめる時のコツはなにか」
などなど
 
こんな感じで、「気になるなぁ」とか「不安だなぁ」と思ったことは、どんどんエージェントさんに聞くことができました。
メールとか電話とか。
 
いいエージェントさんだったので、ガンガン相談に乗ってくれましたよ。
電話で1時間以上話したこともあります。
 
ただし、
あなたにも是非ちゃんと知っておいて欲しいポイントがあります。
 
それは、
「エージェントさんの仕事はなにか?」ということ。
 
エージェントさんの仕事は、
「より高い年収の求人に、あなたを内定させること」
です。
 
転職エージェントは無料で利用できます。
ボランティアでやっているわけではありません。
あなた以外からお金をもらっています。
 
そのお金は誰が払っているのかというと、採用側企業が払っています。
求人1件成約ごとに、提示年収の30%前後が支払われるのが一般的です。
 
500万の年収の求人なら150万。
1000万の求人なら300万です。
転職エージェントの本当の仕事は、このお金をたくさん稼ぐことです。
 
そこから言える、
エージェントの行動原則とはこのようになります。
  1. なるべく給料の高いところを紹介する ☓
  2. 見込み客(あなた)に転職してもらえるよう促す。たくさん応募させる。 ☓
  3. 転職活動を全力でサポートする ◎
 
エージェントさんだって、ひとりのサラリーマンです。
上司の言うことを聞き、会社の収益に貢献しなければなりません。
 
エージェントさんがいい人だろうが何だろうが、彼ら(彼女ら)は仲介料を稼げるように頑張っています。
 
あなたがエージェントさんを信用するとしたら、
エージェントさんが3番の目的に向かって発言した言葉のみです。
 
逆に、1番2番が背景にありそうな言葉は、すべてシャットアウトしてください
そんなときは、エージェントさんからの情報ではなく、自分で補っていきましょう。
 
自分で情報収集するコツについては、この記事にまとめました。
よかったら参考にしてみてください。↓


僕の転職の目的は、「労務の改善」です。
※前職では、毎月実質残業120時間でした。。
 
それでも、
激務だけど給料の高い企業の求人を紹介してくるエージェントがなんと多いことか。。
※そういうところは離職率も高いので回ってくる求人数も多い。給料も高いので、転職エージェントが収益を稼ぐには一番効率がいいんです。
 
とあるエージェント曰く、
「長い目でみれば、キャリアを積むためにもこのあたり(激務企業)にした方がいいのではないでしょうか」
なんて言ってきます。
 
そういった言動については、
「(年収の高いところに誘導してるな…)」
と察知して、こつぜんと対応していきました。
 
僕の場合は、
「いったん持ち帰って考えまーす」
といって、自分の考えで選定した他の企業に応募しました。
 
応募さえしてしまえば、あとはエージェントとあなたの目的はこのように完全に一致します。
  • あなたは内定が欲しい
  • エージェントもあなたを内定させたい(仲介料が欲しい)
 
応募したあとは、エージェントのことは信用して大丈夫です。
一緒に最後まで転職活動をがんばってください!
 
※ちなみに、僕がお世話になったエージェントさんとやりとりしたメールは合計300通を超えています。
それだけ、サポートを受けたという証です。無料で。
ご参考までに。
 
 

2.細かい日程調整をしてくれる?

これは本当です。
 
あとから振り返ってみれば、
僕にとって転職エージェントさんを利用する最大の理由はこれでした。
 
転職活動ってのは、
だいたい5社〜10社を同時並行で受けていきます。
にも関わらず、転職活動は原則平日。。
 
仕事を続けながら転職活動するので、どうしても日程調整が大変になります。
※ちなみに、休日に採用活動しているような企業にはいかないでください。「平日にしか採用活動をするつもりはない」とつっぱねるくらいが、優良企業の証です。
 
僕の場合は、
毎月残業が実質120時間を超えるような環境でしたので、本当に大変な思いをしました。
※プロジェクト炎上のせいで、土日にも出社してました。その振替休日が大量にあったので、結果的に平日にもなんとか転職活動できました。これは不幸中の幸いでした。
 
「プロジェクトの関係でどうしても休めなくて…」
と言って、何度もエージェントさんには迷惑をかけてしまいました。
 
それでも、
エージェントさんは何度も何度も、いろんな企業の面接スケジュールを調整してくれました。
 
選考が終盤を迎えたときに、志望度の高い2,3社が残っていました。
そのときにも、無理やりスケジュールを調整してもらったりもしました。
 
採用側企業は、内定を出して数日〜1週間以内にあなたの意向を確認してきます。
リミットは原則守らねばなりません。
もたもたしていたら、2番手の応募者に内定を取られてしまいます。
 
だから、
第二志望から先に内定が出てしまっては困るんです。
 
なので転職活動終盤は、
志望度の高い順に最終面接を受けていくのが鉄則なんです。
これもまた、日程調整が大変。。
 
 
その辺の日程調整も、こんな感じで一言。
「志望度は〇〇社>☓☓社>△△社です。僕は●日午後と■日午前ならなんとか空けられそうです。いい感じに入れてもらえないでしょうか。
 
これで終わりです。
あとはエージェントさんが勝手に面接予定をいい感じに組んでくれます
本当に助かりました。
 
以上の調整をすべてを自分でやるなんて、目が回りそうです。
 
 

3.非公開の求人を紹介してくれる?

ない。
ないですそんなの。
 
非公開求人って言われると、なんだか気になっちゃいますよね。
それが向こうの狙いです。
 
転職エージェントに登録すると、会員専用のポータルページを利用できます。
そこには、転職エージェントが持っているすべての求人情報が載っています
 
いろんなフィルタリングができて、自分好みの求人情報を探すことが出来ます。
新しい求人もバンバン入ってきます。
 
ただし…!!
その求人情報を見れるのは会員登録した人のみ。
そういう意味では、非公開求人?と言っていいのかもしれません。
 
僕が利用した転職エージェントさんからの1通目のメールにも、
「非公開案件を検索いただけるサービスをご案内します⇒リンク」
みたいな文面でポータルページが紹介されました。
 
なので、
「非公開求人」=ネット上に一般的には非公開の求人
という意味です。
 
一般的にイメージされているような、
「あなただけに特別にこの求人をご紹介します。まだ他の人には誰にも公開してません」
みたいなな求人ではありません。
 
そこは注意してください。
 
 

4.書類を添削してくれる?

ない。
 
添削はしてくれません。
エージェントさんにそんな暇はありません。
 
やってくれるのは、訂正だけです。
誤字があるとか、記載もれがあるといったくらい。
 
メールで、
「〇〇の記載がまだのようです。お早めにお願い致します。」
とか
「〇〇の経験年数について、ご年齢との整合性が取れていないようです。」
みたいな話はあります。
 
一般的に想像されているような、
「ここの書き方はもっとこういうふうにアピールしたほうがいい」
みたいな添削は期待しないでください。
 
※補足しておくと、
履歴書や職務経歴書は、面接のときに面接官がさらっと見る「キーワード」でしかないです。
肩の力を抜いて、事実だけ淡々と時系列で書いておけばいいんです。
そのキーワードを元に、面接でちゃんと広げてしゃべれれば良いです。
 
だから、
エージェントが添削をしてくれるかどうかは、そんなに問題ではありません。
 
 

5.給与交渉をしてくれる?

ない。
絶対にない。
 
まず前提として、僕はあなたに大手企業に行ってほしいです。
 
大手企業の給料はこのように決まります。
  • 必ず「給与テーブル」が存在します。
  • 内定者を何年目として採用するかも一定のルールがあります。
  • 過去の前例は崩しません。
 
つまり、
大手企業を選ぶ以上、あなたに提示する年収は決まっているということです。
そして大手なので、あなただけ提示年収を上げる、みたいなことも難しいです。
 
採用側の担当者だって、ひとりのサラリーマン。
あなたのワガママを採用担当者が社長までエスカレーションして、前例をくつがえすようなことはしません。
はっきり言って、そんなの面倒です。他の人を採用します。
※給与交渉をエージェントさんから伝えてもらっても同じことです
 
ただし、これはいいことでもあります。
そうそう簡単には、提示年収をくつがえされる心配がない
ということです。
 
もし仮に、
「提示年収を100万上げたらうちに来てくれますか」
と言われたら、危険です。
 
簡単に給料を変えられるような企業は、
同じように、簡単に給料を下げることができるということです。
 
僕の友人に、
いまグイグイ来ているIT広告ベンチャーに勤めている人がいます。
 
社員15人のときに入社して、今は400人を超えているそうです。
30歳にも満たない若さで、彼の年収は1500万を超えます。
 
年俸制らしいのですが、その金額は年に1回だけ行われる社長との面談で決まるそうです。
そのときに、社長から「パーン」と言い値で決まるらしいです。
「お前には〇〇のしごとをやってもらいたい。年収は1500万でいいよな?」
「いいっすよ」
以上、5分で終わるそうです。
 
知人も言ってました。
「いつ給料が半額以下になってもおかしくない」
 
僕は、
あなたに安心して身を預けられる企業に行ってほしいです。
なので、できれば大手で給与テーブルが固いところに行ってほしい。
 
だから、給料交渉なんて考えなくていいんです。
 
まずは、口コミサイトなどでざっくりと給与テーブルを把握しましょう。
口コミサイトを見れば、生々しくいろんな年齢の社員の年収が記載されています。
 
そして、
満足いく年収がもらえそうな企業に応募していけば良いんです。
 
※補足します。
転職活動をしていると面接で、
「希望の年収はありますか」
と聞かれる日がかならず来ます。
 
これは、
「ご希望の年収を教えてください。できる限り努力しますよ。」
という意味ではありません。
 
そうではなくって、
「このあと君に年収を提示しようと思うんだけど、その前に君が内定を蹴りそうな確率を教えてくれ」
という質問です。
 
ご注意ください。
 
 
 

6.採用側に推薦してくれる?

これは半分正解です。
 
もっと正確に言うと、エージェントが足切りしてくれます。
「・・・!!」
 
おそろしいですねぇ。
逆なんですよ、逆。
 
 
エージェントは、優秀な人を推薦してくれるのではありません。
ダメな人を、(採用側から見て)足切りしてくれるんです。
 
採用側の立場になって考えましょう。
「転職サイト」よりも「転職エージェント」に求人情報を出すほうが、お金がかかります。
 
それでも、優良企業ほど「転職エージェント」に求人情報を登録します。
なぜでしょうか。
 
ダメな人が応募してこないからです。
 
「応募者がいっぱい来ると困る。。提示年収の3割を払ってでもいいから、採用コストを下げたい。」
それが優良企業の本音です。
 
転職サイトに一般公開で求人情報を流すと、大量に応募者が来てしまいます。
でも転職エージェントなら、採用側企業の代わりに足切りをしてくれる。
 
それが採用側企業から見た、転職エージェントの利用価値になります。
 
なのではっきり言って、
「採用側に推薦してくれる」というのはメリットでもなんでもありません。
 
むしろ、応募者にとっては最強のデメリットです。
 
ここだけはご勘弁ご注意ください。
 
 

まとめ

あなたは転職のための情報収集をネットで行っていると思います。
そういうとき、
Googleの検索結果の上位に表示されてるサイトを、けっこう参考にしますよね。
 
でもそういうサイトに限って、おいしい話ばかり並べてると思います。
書かれていることと現実が、ちょっと違うんですよねぇ。
そもそも転職したことないんじゃねえかコイツ、と思うようなサイトもあります。。
 
 
あなたが転職活動を始めるにあたって、
勘違いによって無駄な気苦労をしてほしくなかったので、この記事を書きました。
改めてこの記事で紹介した、勘違い注意事項をよく理解しておいてくださいね。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
 
★〜あなたの人生がいい方向に向きますように〜★
 
以上、
ブラックSIerから社内SEに転職したポン太でした。